キャバクラの保証時給と保証期間って？入店前に知っておきたい給料保証の話

キャバクラへの入店を考えているなら「保証時給」の知識は欠かせません。

結論からいえば、保証時給は入店間もないキャバ嬢を支えてくれるありがたいシステムのことです。

「高額の保証時給を用意」「保証期間の延長あり」などと求人に掲載しているキャバクラも少なくないため、キャバクラの保証時給って何だろう？と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

ということでこの記事では、キャバクラにおける保証時給について徹底解説します！

保証時給とは何なのか・いつまで支払われるのか、といった基本的なことはもちろん、保証時給の金額アップおよび期間を長くする方法まで詳しくお伝えします。

キャバクラの保証時給と保証期間って？

そもそも、キャバクラの保証時給とはどのようなものなのでしょうか？

まずは、保証時給の詳しい内容と保証時給が適用される期間について解説します。

キャバクラの保証時給とは

キャバクラの保証時給とは、新人キャバ嬢に設定されている最低時給よりも高い時給のことです。

たとえば最低時給2,000円のキャバクラに入店し、全く売上を上げられなかったとしても保証時給が3,000円なら時給が3,000円より下がることはありません。

保証時給の金額は地域やお店のランクなどによって異なりますが、時給3,000〜5,000円が相場です。

ルックスが整っていたり既にたくさんお客様を持っていたりする女の子の場合だと、さらに高額の保証時給を出してもらえるケースも珍しくありません。

保証時給は期間限定が一般的

売上の有無にかかわらず高時給を手にできる保証時給はとても魅力的ですが、保証時給は永久に続くシステムではありません。

中には時給を永久保証するというお店もあるものの、ほとんどのキャバクラでは保証時給に期限が定められており、保証時給が支払われる期間のことを「保証期間」と呼びます。

保証期間の長さはお店の方針やキャストへの期待度によっても変わりますが、入店後1～3ヵ月とするキャバクラが多いです。

保証期間中はゆるく働いても高収入が得られますが、その間に実力を付けておかなければ保証期間が終わると同時に収入がガクッと下がってしまう恐れがあります。

キャバクラに保証期間と保証時間がある理由

では、「どうしてキャバクラは保証時給を出すの？」と疑問に感じている方もいるでしょう。

キャバクラが保証時給や期間を設ける主な理由は、以下の通りです。

 新人期間は指名のお客様がいないから

「高時給」というイメージが強いキャバクラですが、キャバ嬢なら誰でも高い時給がもらえるわけではありません。

一般的にキャバクラの時給は売上や指名本数などによって変動するので、本来であれば指名のお客様がいない新人キャバ嬢の時給は低くなります。

ですが、指名のお客様がいない状態で時給まで低いとなると、精神的にも金銭的にもかなり苦しいですよね。

そのためお店は、新人キャバ嬢がお客様を掴むまで保証時給を出してバックアップしてくれているのです。

保証期間は保証時給が切れた後に大幅な時給ダウンを避けるための「お客様獲得期間」のようなものなので、できるだけ多くのお客様を掴めるよう努力しましょう。

仕事のモチベーションを高めてほしいから

高収入はキャバクラで働くメリットの一つですよね。

保証期間は、この「稼ぐ楽しさ」を実感し、仕事のモチベーションを高める期間でもあります。

漠然と「高時給を目指して仕事を頑張らなきゃ」と思うだけでは、なかなかやる気は出ないもの。稼ぐ楽しさを知らない状態だと「そこまで稼げなくてもまあいっか」という妥協の気持ちが生まれやすく、すぐにモチベーションが下がってしまいます。

ですが、保証期間中に高時給を経験すると自然と「今より低い時給にはなりたくない」という気持ちが生まれるので、無理なくモチベーションを維持できるのです。

キャバ嬢は出費も多いから

人気キャバ嬢になるためには、ある程度お金がかかるケースがあることもキャバクラに保証期間がある理由です。

意外かもしれませんが、キャバ嬢はお客様に一方的に尽くされるだけではなく時にはお客様に尽くします。

たとえばお客様の誕生日にプレゼントを贈る、お祝いごとがあったお客様に食事をご馳走するといったように、信頼関係構築のためにキャバ嬢がお金を払うシーンもよくあるのです。

また、仕事に必要なドレスや小物、ヘアセット代は自腹というキャバクラも珍しくありません。

そのため保証時給は「自分磨きやお客様との関係構築で出費がかさんだときに使ってほしい」というお店からの配慮でもあるのです。

たくさん出勤してほしいから

保証期間は成績に関係なく誰でも稼げるので、キャバ嬢の出勤日数が増える傾向にあります。

この傾向を利用してキャバクラでは、保証期間を設定して新人キャバ嬢にできるだけたくさん出勤してもらおうと考えています。

お店にとって出勤するキャバ嬢は1人でも多いほうが助かりますし、在籍キャバ嬢が多いお店はさまざまなニーズのお客様にマッチしやすく人気店になりやすいからです。

たくさん出勤できるキャバ嬢はフリーの席につく機会が多いため指名のお客様も獲得しやすく、お店は将来に期待を寄せるため自然と保証時給や期間において優遇されやすいです。

経験者にも応募してほしいから

キャバクラの時給は本来「前月にお店でどれだけ成績を残したか」によって決まります。

ですがこのルールを適用すると、既にお客様を持っていて即売上を上げられる他店からの移籍者も入店初月は前月の成績がないので最低時給になってしまいますよね。

実力ある経験者は時給が下がることを嫌がってお店を移ろうとしないため、そんな事態の対策として保証時給が設けられるケースも多いです。

保証時給があれば入店初月から高い時給が発生するので、移籍者は収入が下がることを心配する必要がありません。

新人キャバ嬢だけでなく移籍キャバ嬢にまで配慮して保証時給を出すお店は「実力を正当に評価するお店」というイメージを持たれるので、他店からの移籍希望者を集めやすくなるんです。

保証時給が切れたあとはどうなるの？

キャバクラの保証時給は期間限定だとお伝えしましたが、期間が終了すると成績に応じた時給に変動するのが一般的です。

変動的な時給とは具体的にどのようなものなのか、また最悪のケースなどをチェックしていきましょう。

指名数や売上に応じた時給になる

保証時給の期間中は成績にかかわらず一定の時給が支払われますが、期間が終了すると指名本数や売上に準じた時給に変動します。

変動時給の決め方はお店によってまちまちであるものの、主流なのは「ポイントスライド制」です。

ポイントスライド制とは「1セットの指名で1ポイント、1回の同伴で3ポイント」のように、売上に直結するアクションをポイントに換算して、ポイントの合計で時給が決まるシステム。

この他、売上によって時給が決まる「売上スライド制」や、指名本数を決め手とする「指名本数スライド制」などを採用しているキャバクラもあります。

保証期間が終了して時給が変動式になるということは、自分の頑張りがお給料にダイレクトに反映されることを意味しています。

時給が保証時給より上がるか下がるかはあなた次第なので、努力するのはもちろん自分に合った給料システムのお店を選ぶことが大切です。

最悪の場合、最低時給になることも…

保証時給が切れて時給が変動するようになると、結果次第では最低時給になる場合もあります。

また、保証期間中はノルマ未達成や遅刻をしても罰金を免除されるケースが多いですが、保証期間が終われば通常通り罰金制度があります。

指名のお客様を掴めずノルマをこなせない場合や勤怠が悪い場合、最低時給から罰金を引かれて、収入が大幅ダウンする可能性もあるので注意してください。

最低時給の期間が長引くと、お店からの待遇も悪くなりやすいです。

待遇悪化は働きにくさやモチベーションの低下に直結するので、保証時給が出ている間にお客様を掴み、お店での居場所や立場を確立しておきましょう。

保証時給の金額と保証期間の長さをアップするには？

保証時給の金額と保証期間の長さは全員一律ではなく、個人の能力や交渉によって変わることがあります。

せっかく働くならできるだけ高い保証時給がほしいですし、期間も長いほうが嬉しいですよね。

保証内容を充実させたいなら、ぜひ以下のことを実践してみてください。

面接時に自分で交渉する

キャバクラの面接で「保証時給は〇〇円で考えています」「保証時給の希望はありますか？」などと言われたら、自分で交渉してみるのも一つの手です。

保証の内容はお店とキャストが合意して初めて決定するものなので、自分の希望があれば正直に伝えてOK。

キャバクラの仕事ではお客様にボトルや延長の交渉をすることも多いため、交渉スキルを持っていることは一つの武器と見なされます。

スカウトマンを通して交渉してもらう

スカウトマンを通してキャバクラに入店する場合は、スカウトマンに希望の保証時給や期間を伝え、代わりに交渉してもらうという方法もあります。

スカウトマンにお願いすれば、自分で交渉せずに済むため「保証時給を上げてって言いにくい…」と感じている方でも挑戦しやすいでしょう。

万が一交渉が決裂した場合でも、スカウトマンであれば他のキャバクラにも顔が利くので、保証が充実した他店を紹介してもらえるかもしれません。

紹介会社を通して交渉してもらう

ただし、スカウトマンの大半は風俗店への紹介業も行っており実は違法業者なことも…。

そのため安心安全にナイトワークをするなら、スカウトマンは利用しないのがベストです。

また、GeMのような紹介会社は大衆店から高級店まで幅広く精通しているので、交渉する必要がないほど高額の保証時給が出るキャバクラを紹介してもらえるケースも多いです。

保証期間中に売上を上げて交渉する

保証時給は、期間中や期間終了間際に内容変更することもできます。

そのため最初はキャバクラ側が提示した保証時給で入店して、期間中に売上を上げて実力を示してから途中で保証時給のアップや期間の延長を交渉するのもあり。

実力が重視されるキャバクラの世界では、売上さえ上げれば新人でも優遇されるので「絶対に交渉を成功させたい！」と思うなら先に結果を出すのがおすすめです。

「自力で売上が立てられるなら保証が切れてもいいのでは？」と思うかもしれませんが、入店後しばらくの間は成績が安定しにくいので、保証時給があるに越したことはありません。

まとめ

キャバクラに入店したからといって、誰もがいきなり人気キャバ嬢になれるわけではありません。

しかしそんなときに保証時給や期間が手厚いと、お金の心配なく働くことができます。

ただし、保証時給はあくまで「自分のお客様を掴むための準備期間」であり永久ではないので、保証が切れた後に備えて期間中はコツコツ努力を積み重ねることが大切。

入店直後から努力を継続すれば、保証時給が切れる頃には指名のお客様を獲得でき、自分の力だけで稼いでいけるはずです。